ごあいさつ

本校は、明治44(1911)年に福岡県小倉師範学校附属小学校として小倉北区砂津の地に開校、大正2年(1913)年に現在の小倉北区富野に移転しました。その後、何度かの改称後、平成16年の国立大学法人化に伴い、国立大学法人福岡教育大学附属小倉小学校と改称され今日に至っています。本校がこの歴史の中で構築し、そして本校を特色づけるものは「誘導」の教育です。これは、昭和21(1946)年に、前身である福岡第二師範学校附属小学校の藤吉利男校長によって提唱された教育理論であり、簡潔にまとめるなら次の3点です。

  1.子どもの生活との関わりを大切にする教育
  2.子どもが自ら学ぶための内発的な意欲を大切にする教育
  3.子どもに対する間接的な適応刺激を大切にする教育

本校は現在、この「誘導」の教育理念を柱に、「豊かな心とたくましい実践力のある子どもの育成」を教育目標に掲げ、次の三つを、目指す子ども像に据えています。
 
  ⚫ 学ぶことに汗する子ども
  ⚫ 思いやりの心をもち、助け合いに汗する子ども
  ⚫ 強い体で、働くことに汗する子ども
 令和3年4月に創立110周年を迎えました。今後、国立大学法人の附属学校としての独自の使命を踏まえ、日々日常の教育実践や研究の中にこそ、100年を超える本校の輝かしい伝統を引き継ぐとともに、新たな歴史の1ページを構築してゆきたいと考えています。